水産部門の再生が商機を生む(1/6)

水産部門の再生が商機を生む(1/6)

スーパーマーケット経営支援セミナー第一弾
水産部門の再生が商機を生む

目次:

  1. はじめに
  2. 低迷する水産(鮮魚)部門の現状
  3. 本当に、魚離れが進んでいるのか
  4. 低迷する水産(鮮魚)部門の再構築
  5. 水産部門政策と商品部に求められる力
  6. 「水産部門の再生が商機を生む」のご案内

1.はじめに

食品スーパーにおいて、「最近は魚売場がつまらなくなった」という多数のお客様の声を聞きます。かつては早朝くから市場で仕入れてきた新鮮な魚を売り切るのが魚売場、お客様への売り込みで活気があるのが魚売場であったはずです。かつては花形だった水産部門も、今では赤字にあえぎ、お荷物部門になっています。その原因を水産部門の主任に聞くと、大多数が「日本人の魚離れ」にあると言います。しかし、同じ魚を扱う回転寿司や一部の魚専門店の躍進は目覚ましく、今後も発展する可能性を大いに秘めております。これらを鑑みると、食品スーパーはどこか捉え方を間違えていないでしょうか?

このまま旧態依然とした仕組みのまま何もせず、鮮魚類の惣菜化に手をこまぬいていたら、水産部門の未来はあるのでしょうか?仕入値が高くても定番商品を常に仕入れ、水揚げから複数の流通経路を経て日数のたった鮮魚類が店舗に運び込まれ、入荷したものを決められたルールに従い、売場に並べる。このように合理化はスーパーマーケットの武器ではありますが、売場での買物に鮮度感は勿論のこと目的志向性の強いワクワク感がなければ、お客様の支持は得られないでしょう。

(株)日本コンサルタントグループでは2014年の食品スーパーマーケット経営への提言「第一弾」として、5月16日(金)10:30~16:30に、墨田区の国際ファッションセンターHall 2ndにおいて、「これからの水産部門の事業のあり方」セミナーを有料公開します。午前中の基調講演に、前の(株)魚力代表取締役 伊藤繁則氏をお招きし、午後からは(株)日本コンサルタントグループパートナーコンサルタントの堀内幹夫氏が、リアル店舗における水産部門再生について講演させていただきます。

食品スーパーマーケットにおける「水産事業の今後の構造」を考える

食品スーパーマーケットにおける「水産事業の今後の構造」を考える
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