第7回「ABW」とは ~働く場所を考える~
「ABW」とは ~働く場所を考える~
ABWとは、Activity Based Workingの頭文字です。これは自由に好きな場所を選んで仕事をこなすといった考え方です。在宅勤務より一歩先に進んだ働き方と言えるでしょう。つまり、自宅、サテライトオフィス、カフェ、移動中の空き時間等、もちろんオフィス内でも。好きな場所で仕事をするスタイルです。
コロナ禍での生活が長らく続くことから、特に働く場所については、大きな変化がありました。テレワークが普及し在宅勤務やオンライン会議も一般的に受け入れられるようになっています。
そんな中、働く場所は原則オフィスとの方向性を示したのがホンダです。本社部門や研究所などは原則出社と発表しました。変革期とのことで、対面重視の方針です。ただ強制ではなく、必要に応じて在宅勤務も可能とするそうです。
一方でNTTはグループ主要7社の約6万人の社員のうち半分は原則在宅勤務にするとの報道がありました。つまり自宅を職場にするとのことで、国内のどこでも居住できるとなります。
対応はそれぞれです。ただ現時点では、感染拡大が治まる気配が見えないことや、社員の意見も取り入れる等、折衷案(ハイブリット型)を取りながら様子見の企業が多いようにもみえます。
業種や職種そして企業風土にもよるので、よりどちらの方向性にするのかは個々の企業の判断となりますが、柔軟で自由度の高いABWという働き方は、働く者にとって魅力的なひとつのかたちではないかと感じています。