ケース2:D社食品スーパー 若手が現場で使える計数管理を身に付ける

ケース2:D社食品スーパー 若手が「現場で使う計数管理」浸透の取組み

D社:食品スーパーのお困りごと

  • 初期教育として一通りの計数教育はしているが、実際の現場で使えていない
  •  現場(店舗)の若手スタッフの多くが計数に苦手意識を持っている。
  • 現場から計数管理についての研修の要望が増加している。

komattasan

ニッコンのご提案

売上を上げ、利益を上げるための「構造」と「意味合い」の両輪を理解し、

行動変革に結びつけるための研修をご提案!

<コンサルタントの視点>

  • 公式を覚えるのではなく、算出された数字の意味合いを理解してもらう
  • 「数字の苦手意識」は、現場でのリアル感を通じ、参加者が「当事者意識」を持ち、自分が関わる現場のこととして体感してもらう
  • 現場の業務効率化の副作用として、現場で「考える」「チャレンジする」「体感する」機会が減っている。
    リアルな映像を通じて研修を挑戦する場にしてもらう

<ご提案>

  • 現場の素材(実際の会社のデータ、店舗の画像など)を使用し研修を行う
  • 店舗に関わる具体的な数値を複数回に分けて学習し行動変革に結びつける
  • 研修と研修の間に、現場で実践する課題を設定。次の研修で実行した体験を共有する。
  • 「自分の意見の伝達」、「他の人の意見との比較」などを通じ、参加者同士の理解を促進する。

研修概要

実施内容

現場の体感を伴った「計数感覚」を持つために、売上・利益・ロス・在庫・営業利益に関する数字を現場でのリアル感を持って学ぶ。

研修期間

合計3日間 (間隔1ヶ月)

実施研修カリキュラム<全3日間>

1日目:「売上」と「利益」についての数字の考え方を知ろう

1.私たち小売業の役割と、私たちの会社の経営理念考えることを通じ「お客様目線」を理解する。

1)私たち食品スーパーの役割とは?
2)PW:経営理念をあなたはどう体現しています(します)か?

2.売上について考える

1) 【映像画像】お客さまにどう売場は見えているのか?
2) お客さま目線と作業目線
3) GW:お客さまを知る(AIDMA、5適)
4) 売上に関する数字
・ 【計算】 売上を分解する
・ 【計算】自部門の数字を見る
・ 分析し、現場をみて、次の行動を考える

2.利益について考える

・ 【計算】自部門の数字を見る
・ 【計算】相乗積を理解する

3.【事後課題】売上アップにチャレンジ!

・ PW:売上アップの計画を立てる
・ GW:みんなに共有し、意見を活用する

2日目:「ロス」と「在庫」についての数字の考え方を知ろう

1.前回の振り返り

1) 【前回の事後課題】「 売上アップ 」の検証
・グループ内で自分の結果を報告
・ GW:グループ全員がフィードバック
2) 前回のおさらい

2.在庫について考える

1) 在庫 = 鮮度(商品・売場)
2) 【計算】在庫に関する数字
3) GW:発注精度を上げるには?
4) 発注精度を上げる環境を整える

3.ロスについて考える

1) なぜ、ロス改善が必要か?
2) 私たちの会社のロスの現状
3) GW:「 ロスの適正化 」
4) PW:ロス率を改善するには?

4.【事後課題】ロス改善にチャレンジ!

1) PW:決めたカテゴリー(商品)のロス改善の計画を立てる
2) GW:みんなに共有し、意見を活用する

3日目:「営業利益」についての数字の考え方を知ろう

1.前回の振り返り

1) 【前回の事後課題】「 ロス改善 」の検証
・GW:グループ内で自分の結果を報告
・GW:グループ全員がフィードバック
2) 前回のおさらい

2.「 棚卸 」を理解しよう

1) 【計算】業績の出し方(売価還元法)
2) 【計算】差益表の見方と活用の仕方
3) 「 仮説力 」を磨こう

3.「 営業利益 」という発想で考えよう

1) 【計算】商品を「 営業利益 」で考える
2) 【計算】「 割戻し 」という発想を持とう
3) 【計算】損益計算書の見方
4) キャッシュフローと在庫の関係

4.【まとめ】3回の研修で学んだこと

1) PW:今回の一通りの研修で学んだことをまとめる
2) PW:学んだことをどう現場で活かすのか考える
3) 【発表】全員の前で、まとめたことを発表する

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研修後の状況

研修後の受講生のアンケートでは、「意味合いから教えてもらったので、今までもやもやしていたものが明確になった」「実際の売場の画像を使ったので、色々気付くところがあった」「今日の参加者とは普段の会議で会うけれど、こういったグループワークで話すことはないので、非常に有意義だった」というご意見を多くいただいています。

またその後の様子を研修のご担当者に聞いてみると、「仕事に対する意識が変わった」「仕事が楽しくなった」「またこのような研修をやってもらいたい」のようなフィードバックがあったと伺いました。

担当コンサルタント

kuramata

倉又 達也(くらまた たつや)

食品サービス産業研究所
SM研究室 経営コンサルタント

お問合せ先

関連項目