第12回「リスキリング」とは
リスキリングとは、主にデジタル化に伴い創出される新たな仕事に就くために、あるいは現在の仕事において必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得することとなります。
とりわけDX(デジタルトランスフォーメーション)化への適応が求められていて、デジタル化に対応するためのデジタル人材の育成が急務になっています。そこで政府から打ち出されたのは、リスキリングというキーワードです。
このリスキリングの内容はまだ明らかになっていないようですが、現状では厚生労働省管轄のハローワークにおいて、「ハロートレーニング」(職業訓練)と称して、キャリアアップを希望するとか、再就職を実現するために必要な職業スキルや知識を習得するための支援をしています。なかにはwebデザインやプログラミング等について3か月から1年程度のカリキュラムを受講するものもあります。
今回のリスキリングにおいては更に専門性が高く、例えば修了後にはデジタル人材として専門性をもった、言わばプロとしてキャリアチェンジができるといったレベル感が求められるのではないかとも感じています。そうでないとなかなか施策としてもうまく浸透しないのではないかと個人的に感じています。併せて、長期間のプログラム受講が必要ならば、受講中の生活補償とのパッケージにする必要があるでしょう。
「人的資本への投資」の必要性が言われています。今後円滑な労働移動が必要ともなっており、このリスキリングがうまく機能するよう推進して欲しいと思います。