第9回「産後パパ育休」がスタートします
先日厚生労働省より、2022年1月~6月の出生数は前年同期比5.0%減の384,942人との発表(速報)がありました。これは前年同期比で約2万人減とのことで、やはり少子化の傾向はとまっていません。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う婚姻数の減少や妊娠控えが響いたこともあるようです。
さて、この10月より育児・介護休業法の改正により「産後パパ育休」という新しい制度がスタートします。これは、男性の育児休業促進にフォーカスしたものです。子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能となり、2回まで分割することができます。また労使協定を締結することで、休業中に仕事をすることができる等、パパにとってはこれまでよりも柔軟に育児休業の取得がしやすくなると見込まれています。
少子化対策としてこれまで育児・介護休業法が何度となく改正されてきました。あらためて男性が育児休業を取得するメリットを見てみましょう。
- 夫のメリット
出産後間もない貴重な時間の確保、家族の絆の堅持、子供への愛情の醸成 等
- 妻のメリット
育児不安やストレス軽減、産後うつ予防、勤務継続や社会復帰への意欲の維持 等
長い目で見た時に、そのメリットは計り知れないとも思います。そして男性の育児休業においては職場の理解も必要です。取得しやすい環境作りのためにも、十分な啓蒙活動が求められています。