社員の”働きがい“を創出する人事制度構築セミナー 開催レポート

社員の”働きがい“を創出する人事制度構築セミナー 開催レポート

2023年1月25日に「社員の”働きがい“を創出する人事制度構築セミナー」(オンライン)を開催いたしました。当日は、40名を超える方々にご参加頂き、以下の背景を踏まえ、二部構成で解説いたしました。
従来からの「メンバーシップ型」と呼ばれる新卒一括採用、長期・終身雇用、年功型賃金、画一的な人財育成を特長とした日本型の人事制度は、長きに渡って企業の計画的・安定的な採用、社員の定着化と帰属意識の醸成、自社独自の人材育成等を支えてきました。しかし、コロナ以降、急激な経営環境の変化や働き手の意識の変化などに伴い、人事に関する課題も一気に顕在化し、多くの企業において見直し・再構築が進められています。
見直し・再構築のポイントは、“働きがい”を実感し、活躍できるようにすることで、多様な人的資本を活用し、エンゲージメントを高め、イノベーションを促進させるための企業独自の最適な人事制度を確立していくことです。

プログラムの概要

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日程:2023年1月25日(水)15:00~16:30

第1部:いま企業に求められている「人的資本経営」とは ~人事機能の高度化に向けて~

(1)人的資本経営とは
(2)人的資本の可視化とは
(3)いま人事機能がなすべきこと

複雑で不透明な時代において、企業価値の持続的な成長は、やはり人によって成し得るものです。いま人的資本経営の必要性が問われ、非財務情報の開示が求められています。これは単にステークスホルダーに開示するためだけではなく、真の企業価値を高める指標を独自に持つことも必要であり、その意味において、上場企業だけの話ではないと考えられています。自社の優位性を高めるのは人材であり、そのために経営戦略と連動した人材戦略の構築が一層求められています。

本セミナーでは、人的資本経営そして人的資本可視化とは何なのか、そしてなぜ必要なのか。また人材戦略はどう構築するのか、そのために寄与する人事機能の高度化とは何を意味するのか、自社にて考えるきっかけとなるような内容で進めてまいりました。

第2部:「人的資本経営」におけるエンゲージメントを高めるためのポイント

(1)なぜ、今、エンゲージメントが注目されているのか?
(2)人的資本経営とエンゲージメントレベルの把握方法
(3)エンゲージメントを高めるためのポイント

人的資本経営において、従業員エンゲージメントは人材戦略に求められる5つのファクターの一つとして取り上げられています。それは、多様な価値観を持つ個人としての社員が、仕事に対してやりがいや働きがいをもって取り組むことのできる環境を構築することで向上すると言われています。

一方、エンゲージメントを向上させるために、どのような施策を行えば良いかわからない、という声もお聞きします。このセミナーでは、従業員エンゲージメントの可視化の方法と高めるための考え方や具体的な取組み・活用方法について、ポイントをお伝えしました。

特に、中長期的な視点で組織力の維持・向上を目指し、自社にとって重要なエンゲージメント項目をどのように整理するのか、どのようにエンゲージメントレベルを把握するのかについてお話するとともに、エンゲージメント向上の具体的な取組みはどのようなことをすれば良いのかということについてもお伝えしました。

テキストサンプル(抜粋)

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参加者のご感想、ご意見

・人的資本経営でもエンゲージメントを高める上でも多様性や可視化が大事だということが分かりました。
・人的資本経営について、考え方や取り組み方のヒントを頂けました。
・資源(コスト)ではなく、投資の考え、エンゲージメントを高める期待と認識の考え等、とても参考になりました。
・人事制度見直しを検討している中で、見直しの方向性についてイメージが持てました。

担当講師のコメント

並木さん講師:並木 連太郎 弊社の「社員の”働きがい“を創出する人事制度構築セミナー」にご参加をいただきまして誠にありがとうございました。
外部環境に対応し企業価値を高めるためには、人材を「コスト」や「資源」ではなく「投資対象の資本」として捉え、人材の価値を引き出す経営スタイルが不可欠になってまいります。
そのような状況下において、自社の企業価値を高める要素の一つとして、従業員エンゲージメントに対する取り組みの重要性も更に高まっています。
本セミナーでは「人的資本経営」におけるエンゲージメントを高めるためのポイント、また、エンゲージメント可視化の方法と高めるための考え方や具体的な取組み方法についてのポイントをお伝えしました。変化の激しい時代において、人事制度設計、人材戦略、経営戦略の最適化へ向けたヒントになれば幸いです。