「2014年新入社員育成講座」開催レポート
4月2日・3日の2日間、毎年開催している新入社員向け公開講座「2014年新入社員育成講座」を開催いたしました。
本講座には、11社から38名の新入社員の皆さんにご参加いただき、学生から社会人へ意識を切り替えた上で、自ら学ぶ姿勢を身につけることを目的とし、社会人としての基礎知識・マナーの習得、コミュニケーションのスキルのトレーニングを行いました。
セミナーの内容
【第1日目】 | 1.自己紹介(1人1分間)※ビデオ撮影2.グループワーク
3.社会人になるということ 1)学生と社会人の違い 4.ビジネスマナー 1)身だしなみ |
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【第2日目】 | 5.仕事の進め方6.グループワーク
7.社会人になるということ 1)ホウレンソウの重要性 8.ビジネスコミュニケーション 1)ビジネスを円滑に進めるためのコミュニケーションとは 9.総合演習2日間の研修を踏まえて、総合演習を繰りかえし練習 |
セミナーのポイント
【第1日目】
始めにセミナー講師を務める弊社パートナーコンサルタントの孫講師が挨拶し、受講者に研修の目的と1日目のゴールを説明しました。
講師からは、「“学生と社会人の違いを知り、意識を切り替えて組織に貢献する意味を知ること。そのうえでビジネスマナーの意義や実践する効力を考え、マナーの基本である型を習得する”という1日目のゴールに対しての話がありました。また、学生と社会人の大きな違いであるタイムマネジメントを意識し、研修中の1分1秒でもお給料が発生し、所属している企業から投資として、この研修に参加していることを忘れずに積極的に学んでいだたきたい」と伝え、受講者に緊張感を持たせました。
研修の冒頭では不安と緊張が垣間見えたものの、挨拶などは声も大きくハキハキとして活気のあるスタートとなりました。
また孫講師から、まずはやってみて、失敗してもよいのでそこから学ぶこと、疑問を徹底的につぶすこと、メリハリをつけることなど、講師は研修中のルールについても解説しました。
1.個人ワーク、グループワークで社会人の仕事の心得を学ぶ
午前中は各グループ内での自己紹介から始まり、ビジネスマナーについて個人の意見を出し、グループで意見をまとめて発表するというワークを重ねました。
自己紹介では、趣味や夢中になっているものやグループ全員に通じる共通事項の発表を通して、研修の雰囲気や同じグループのメンバーにも慣れて徐々に緊張が和らいでいるように見えました。
グループワークの発表では、ビジネスマナーを習得するメリット・デメリットについての発表があり「信頼感を与える」「個人の悪い印象が企業の印象となる」など多くの意見があがり、受講者もビジネスマナーの本質を認識しながら他グループの発表を熱心に聞いていました。
その後も、必須のビジネスマナーである、第一印象、身だしなみについて議論を重ね、どのグループも積極的に意見を出し活気に満ち溢れるグループワークとなりました。孫講師からも表情の作り方、スーツの着こなしや靴がどれほど先方に見られているのかとの説明とビジネスマナーでの具体的事例から、受講者は理解を深めている様子でした。
挨拶・お辞儀についてはQ&Aとロールプレイングでの実習で、シチュエーション別のお辞儀の仕方を孫講師実演のもと、受講者全員で繰り返し体を動かしながら体得しました。受講者からも、このようなときにはどうするかという質問が積極的に寄せられ、充実した討議もありました。
また、ワークを重ねるごとに初めは挙手をして発表する人がほとんどいなかったのに対し、我先にと挙手をする積極的な姿が見受けられるようになり、ビジネスマナーに対して社会人の意識を持った答えが出そろい、共通認識ができました。
自己紹介の様子
グループワークの様子
2.ビジネスマナーの基本(電話応対・名刺交換)
電話応対、名刺交換の項目に入る前に、研修開始前に会場に入ってくる様子をVTRで撮影したものを見て改善ポイントを確認するというワークを実施しました。
研修前、ビジネスマナーを学んでいない状態、つまりまだ学生の感覚で会場にやってきた自分たちの姿を見て、コートを脱がずに会場に入っていた、挨拶をしていなかった、受講票を片手で渡す、表情がなく、姿勢が悪いまま歩いていてやる気が感じられなかったという反省点が指摘され、今だったらこのように行動するという改善への意見が多くあがっていました。
電話応対の基本や名刺交換では主にグループでのロールプレイングを中心にして実践しました。電話応対では個人の携帯を片手に、応対の流れから電話を受ける練習も繰り返し行い、保留時間や電話内容のメモ書きなど詳細まで確認しながら理解を深めました。
名刺交換も受付から一対一、複数人数での名刺交換の進め方などを孫講師のチェックを受けながら、緊張感を持って受講者全員取り組んでいました。また、席次、敬語に関する基礎知識も学習しました。その場に応じた対応も必要になってくることについて、「相手があってこそのマナー。迷ったら相手の気持ちを考えて判断する」と、自身が受けて気遣い・配慮を感じた会社訪問時の受付対応例などを交えて学びました。
電話トレーニング
名刺交換の仕方を熱心に聴く受講生の皆さん
【第2日目】
2日目は昨日の振り返りをした後、会社・組織についてのグループワーク、仕事におけるコミュニケーションの重要性を学び、報告・連絡・相談を中心に様々なワークを通じて、コミュニケーションの基礎力を身につけました。
まず、コミュニケーションの観点から学生と社会人の違いについて受講生に考えて発表していただき、違いを認識したうえで気をつけるべき行動についても講師と発表者との対話の中で考えていただきました。
1.それぞれの役割をローテーションで担当、相手の立場に立って考える練習に
社外、社内での報告について、様々なシチュエーションでのトレーニングを行いました。上司への報告、相談の仕方、または取引先からの電話応対での情報整理の場面など、何をどう伝えるべきか、ポイントは何か、伝えられた情報の復唱と確認の徹底など、実践さながらのロールプレイングはどの受講生も苦戦している様子でした。
講師のアドバイスを基に各グループで対応の仕方、進捗のコツを討議し、徐々に動作に慣れながら、各人がそれぞれの役割を演じ、様々なケースの演習を多数実施しました。上司役も体験したことで、自分以外の報告の仕方を知り、自分がわかりにくいと感じた原因を探ることで最適な伝え方を考え、報告時の注意点を意識することにつながっていたようです。
また、留守番電話のメッセージでは、会社の利益に関わる機密情報などについては残してよいものなのか判断して慎重に扱うことも加えました。
2.総合演習
2日間の研修成果を試すべく、最後の実践形式としてビジネスマナーと報告・連絡・相談まで一気通貫で実施するロールプレイングを行いました。各グループ内で架空の企業にそれぞれ分かれ、電話でのアポイント取り、上司への報告、先方受付での挨拶、名刺交換と、実際のビジネスの場を想定しながらのロールプレイングを実施しました。
一連の流れとなると受講生も戸惑う場面が多く、孫講師または事務局の人間も加わりながら各グループの指導・アドバイスを実施しました。それを受けて受講生からも「受付での挨拶のタイミングは?」「鞄の置く場所をどこにすればいいか?」など質問も多く出て、ロールプレイングながら議論も多く、活気あるロールプレイングが行われました。2日間の研修で認識はしていたものの、ロールプレイングを通して自身の理解が及んでいないことを改めて実感している様子でした。
総合演習の様子
3.2日間の成果が感じられた「決意表明」
研修の最後に、半年後に達成したい目標を受講者の皆さんに一人ずつ発表していただきました。
「信頼されるに社会人になること」「コミュニケーション能力を高めること」「報連相を意識して上司や先輩から学ぶ姿勢を大切にすること」など、2日間の研修を通して、気付いた点社会人として芽生えた目標をそれぞれ明確に捉えた決意を力強く語って頂きました。
受講者の声(抜粋、要約)
- 最も参考になったのは、「総合演習」。電話対応や名刺交換等、一連の流れを教えていただき大変勉強になった
- 「マナー」は、かたちで覚えるものではないということがわかった
- 「ビジネスマナー」「マナー」「ホウレンソウ」は、反省すべきところがあるので今後も練習していきたい
- 相手に情報を伝える時に工夫をする事で仕事を円滑に進めることが出来ると学べたことが非常にためになった。また、様々な業種の方と時間を共に出来たので貴重な経験になった
- 何をするにも自分のことよりも相手のことを考えて行動することの重要性に気付いた
- 社会人としての自覚を持つことが必要であるということ
- 印象に残っているのは、初日の入室時のビデオをみたこと。自分のマナーのいたらなさを痛感した
- 自分が今まで使っていた言葉が間違っていたことに気がついた。また、敬語について知っているようで知らないことが多くあり、難しいと感じた
- やれない理由を探すのではなく、やれる工夫をするという言葉が印象的だった
- 孫さんの社会人のお手本のような立ち振る舞いや落ち着いた言動がとても印象に残った
■ 日本コンサルタントグループ 会社概要
- 【会社名】
- 株式会社日本コンサルタントグループ
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- 【創 業】
- 1956年12月
- 【事業内容】
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