「ニッコン建設業フォーラム2013」セミナー開催レポート
「ニッコン建設業フォーラム2013」開催レポート
2月15日(金)に「ニッコン建設業フォーラム2013」を東京で開催いたしました。
「建設企業受注力強化への提言」と題しまして、地場建設企業の皆様に、時代の変化を受け止め、生き抜くための受注力強化の方策をご提言させていただきました。
フォーラム内容
・主催者あいさつ
・コンセプトオリエンテーション
「中堅建設企業受注力向上への提言」
1. 基調講演
「建設産業の再生と発展のために」
~新たな時代を切り開く中堅建設企業~
1)2013年建設投資の動向と中長期展望
2)震災復興の状況と公共事業の展望
3)建設産業の現状と課題
4)方策2012からみえるチャンス
5)海外の建設業~中小建設業の動き~
2. 分科会
分科会A「価格競争の時代への提言」 ~コスト管理力による受注力の向上
・建設業の現実と「逃げてはいられない取り組み」
・建設業の受注の法則
・請負産業での受注力とは
・これからの受注力向上の取り組み
・事例紹介
分科会B「工事案件減少の時代への提言」 ~活動・提案力による受注力の向上
・消費増税で市場はどうなるか
・工事案件化を促す営業活動
・ニーズ推論型の商談展開
・建設の事業領域拡大
・事例紹介
分科会C「事業再編の時代への提言」 ~事業再構築による受注力の向上
・戦略的な事業再編成の進め方
・事業譲渡、買収による事業再編の進め方
・事業再編の事例研究
・事例紹介
分科会D「世代交代の時代への提言」 ~人材力の強化による受注力の向上
・建設業界の人材の現状
・建設業への新入社員の定着化
・OJTによる早期育成への取り組み
・OFF-JTによる体系的な育成支援
・事例紹介
フォーラムのポイント
基調講演「建設産業の再生と発展のために」
一般財団法人建設経済研究所の河田浩樹理事より、日本経済全体の動向及び国内建設投資等の推移について解説をいただきました。また、社会資本ストックの動向から維持修繕投資の増加によるビジネスチャンス、海外事例なども交えながら、中堅建設企業の環境変化への対応方法の方向性をご提言いただきました。
国内建設産業の現状と課題について解説する河田講師
分科会A「価格競争の時代への提言」
現在の建設企業の経営実態を解説するとともに、建設企業の事例「逃げてはいられない取組み」、「請負産業での受注力」をご紹介しながら、これからの「受注力」向上への取組み(課題)をご提言させていただきました。受注力を上げるための事業支援、原価の提案、コスト管理など、営業から施工にいたる「企業のコスト管理力」について事例を交えながらお話いたしました。
コスト競争力と受注の関係について解説する菅野講師、石原講師
分科会B「工事案件減少の時代への提言」
「待ち」の営業スタイルに陥っている建設企業の営業活動の実態をご紹介させていただきながら、「攻め」の営業スタイルとなる見込創出を促すための「ニーズ推論型」商談の展開方法についてご提言させていただきました。施主との商談の話法例などを交えながらの講義は具体的で実践的なものだったと好評でした。
提案営業の具体策を解説する酒井講師
分科会C「事業再編の時代への提言」
株式会社建設経営サービスの山下宏道氏より、建設企業のM&Aのメリット・デメリットについて解説いただきました。また、事業再編の具体的な進め方も事例を交えながら、実際に取り組む場合の留意点等をご提言いたしました。M&Aの目的は「将来の利益(時間・価値)を買うこと」というまとめには多くの受講者が納得感を持っていただけたようでした。
事業再編のポイントを解説する山下講師
分科会D「世代交代の時代への提言」
建設業就業者の推移等、建設業界の人材の現状を解説させていただき、建設企業の人材育成の取組み事例を交えながら、社員の能力・やる気の高め方についてご提言させていただきました。ベテランの知恵(=現場力)を伝承させていくための取り組み方法について、事例を交えてご提案させていただきました。
人材育成の重要性を解説する志村講師
受講者の感想
ご参加いただいた受講者の方々からは、以下のようなご意見をいただきました。
受講者の声(抜粋、要約)
- 価格競争の時代への対応は現在直面している課題なので大変参考になりました。
- 会社でのOJTはそれを教える人の考え方も重要であることがわかりました。
- 景気が悪くても受注できる営業形態、考え方もおもしろかった。
- これらを元に実践して組織強化を行っていく必要性を感じました。
- 今後新たに対応していかなければならない課題を発見できた。
- 久しぶりに参加したが大変参考になった。
当日ご多忙の中ご来場いただいた皆様にはあらためて御礼申し上げます。
今後も、現場代理人育成他、多数のセミナーを開催いたします。詳しい建設セミナー情報については、HPでご案内いたしますのでぜひご覧ください。ご希望の方にはパンフレットご郵送いたします。
また、社内で研修会を開催する際の建設業の研修プログラム集2013年度版をご用意いたしておりますので、ご希望の方はお問合せください。
- 建設業現場力強化については、こちらをご覧ください。