「2012年ニッコン建設経営者フォーラム」開催レポート
1月25日(水)から「2012年ニッコン建設経営者フォーラム」を東京、仙台、名古屋、福岡、大阪の各地で開催いたしました。
「大激変時代の顧客獲得力を探る」をテーマに、2012年の市場動向予測と、企業戦略のポイント、また縮小市場においても顧客獲得力のある企業の事例や弊社の経営支援事例を紹介しながら、自社の経営体質強化に結びつけるヒントをご提供いたしました。
セミナー内容
(共通)建設マーケットの時代フレーム
1)東西市場バランスの崩壊
2)明日の生き残り戦略
A.顧客獲得力向上策 ~現場代理人の育成強化~
1)顧客から指名を受ける現場代理人像
2)一人ひとりの取組みが顧客満足度を上げる
3)今どきの新入社員を一人前に育てる
4)傾聴・質問・承認により組織を元気にする
B.顧客獲得力向上策 ~攻めの建設営業による顧客基盤強化~
1)不況期こそ新規客、休眠客掘り起こしのチャンス
2)顧客リレーションのステップ 有力固定客化につなげる顧客管理
3)活動を重視した営業マネジメント
C.顧客獲得力向上策 ~現場代理人から顧客に対して自社アピールを発信する~
1)現場代理人の求められるスキル
2)現場運営における情報収集と自社アピール
3)具体的な取組み事例
D.顧客獲得力向上策 ~見えていないお客様(将来のお客様)とのコミュニケーションにより認知度を向上する~
1)コミュニケーション・チャネルを作る
2)コミュニケーション・チャネルの運営と管理
3)具体的な取組み事例
※共通テーマ以外は、下記の通り会場別のプログラムを実施いたしました。
東京A・B/仙台C・D/名古屋B・C/福岡C・D/大阪B・D
セミナーのポイント
1.建設マーケットの時代フレーム
建設投資の推移や東日本大震災からの復旧・復興等に係る政府建設投資見通しなどのデータを確認しながら、東日本大震災の復旧に関して講師が取材した現地の事情や、2012年の市場動向予測について解説しました。
また、「耐震化への規制、助成」「TPPへの対応」「地域維持型JV」「スマートハウス」「サービス付き高齢者住宅」「港湾関係」など2012年建設業のトレンドとなるキーワードを挙げ、トレンドに対応している企業事例を交えながら対策の方向性について示唆しました。
その上で、2012年の企業戦略のポイントを説明しました。震災復興地への進出、災害に貢献できる体制づくりや技術教育、施工の質を高め利益を確保するための見直しや改善等を挙げ、優先順位を決めスピードを重視して組織として取り組んでいくことの重要性を強調しました。
復旧・復興に関する現場の状況について解説する中村講師
2.顧客獲得力向上策【A】現場代理人の育成強化
既存顧客に質の高い施工・サービスを提供することが、リピート顧客を獲得し、新規顧客への評判を生む大きな要素となります。
現場代理人のコミュニケーション強化に組織的に取り組む必要性を挙げ、その手段としての教育方法や、コーチングの導入事例などを紹介しました。
コーチングを活用した研修事例について解説する志村講師
3.顧客獲得力向上策【B】攻めの建設営業による顧客基盤強化
弊社が営業支援を行い、営業経験のなかった若手社員がアプローチ先を広げ、受注を獲得した例を紹介。ターゲット設定や継続訪問のポイント、施工部門と連携をとりながら受注促進をしていくことについて事例を交えて解説しました。
アプローチリストを例に解説する酒井講師
4.顧客獲得力向上策【C】現場代理人から顧客に対して自社アピール
発注者の細かな要望に対して、コミュニケーション力と技術力を駆使して対応し、自社、発注者ともにメリットのある関係に導いた事例を紹介。細かな要望の裏にある、発注者の本音を聴き出し、論理立てて解決策を検討する力が顧客に求められていることを解説しました。
また、仮設などで積極的に自社をアピールしている事例も現場写真を例に紹介しました。
具体的な解決策と成功のポイント解説する丸谷講師
5.顧客獲得力向上策【D】見えていないお客様(将来のお客様)とのコミュニケーションにより認知度を向上する
発注者が情報収集において「評判」を重視しているというデータをもとに、評判を高めるため、潜在顧客を開拓するポイントを解説しました。
現場商圏において、潜在顧客にアピールしている企業の取り組み事例も紹介しました。
イメージ戦略の重要性を解説する菅野講師
受講者の感想
ご参加いただいた受講者の方々からは、以下のようなご意見をいただきました。
受講者の声(抜粋、要約)
- 配布テキストの質がよい。今後の取り組みに参考になるエッセンスが多く、満足度の高い講義であった
- 菅野講師の体験談や実例をあげての説明は非常にわかりやすく頭に入りやすかったです
- 丸谷氏の説明はより具体的に感じ参考になった
- 地元営業、サブコンでもダメ元で、もっと計画的な営業をしていかないとお客様に選定される企業にならないと感じました。明日からできる範囲で実践していきたいと思います
- 石原先生のお話から、営業活動で何かのきっかけで営業展開が計れるということを感じました
- 商圏の考え方が、現場営業という形で現場に努力するよう指示していたが、営業の観点から整理ができた
- 現場商圏において、営業と工事が一体となって取り組むことが必要だと感じました
当日、ご多忙の中ご来場いただいた皆様には改めて感謝を申し上げます。
本フォーラムの詳細内容と、顧客獲得に向けたコンサルティング・研修例をまとめた冊子がございます。ご希望の方はこちらから、ご請求ください。
日本コンサルタントグループ 会社概要
- 【会社名】
- 株式会社日本コンサルタントグループ
- 【所在地】
- 〒161-8553 東京都新宿区下落合3丁目-22-15 ニッコンビル
- 【代表者】
- 清水秀一
- 【創 業】
- 1956年12月
- 【事業内容】
- 総合経営コンサルタント業(企業診断・改善支援、人材育成・能力開発、市場調査、地域開発、e-メールプロモーション・出版事業)
- 【事業所】
- 札幌、北東北、仙台、福島、新潟、東京、名古屋、金沢、大阪、福岡