「アセスメント手法を活用した人材診断と研修プログラム」開催レポート

「アセスメント手法を活用した人材診断と研修プログラム」開催レポート

3時間でわかる研修体験セミナー 開催レポート
アセスメント手法を活用した人材診断と研修プログラム

2月21日(月)に「3時間でわかる研修体験セミナー『アセスメント手法を活用した人材診断と研修プログラム』」を開催いたしました。
セミナーでは、研修のねらい・特長を説明し、インバスケット演習を体験いただきました。

研修のねらいと特長

1.研修のねらい

アセスメントツールとしては多面評価とインバスケット演習を併用して実施します。多面評価からは現在の職務行動を上司・同僚・部下がどのように受けとめているかがわかり、インバスケット演習からは未経験の職務・役割を与えられたときの対応力(思考と統制能力を中心に)を計ることができます。

現在の職務行動は、現在置かれている環境下での経験や知識に負う部分が大なり小なりあるため、現在の職務行動をもとに全く別の環境に置かれたときのマネジメント能力の発揮を予測することは困難が伴います。将来の可能性を知るためには、多面評価だけでなく、シミュレーション形式のインバスケット演習を行うことが有効です。

アセスメントを通じて、本人に求められる能力と現状とのギャップに気づき、どのようにギャップを埋めていくかを自発的に考える内容となっています。

2.研修の特長

本研修は、2つのアセスメント・フィードバックを実施しますが、どちらも“気づき”を促す次の3つの学習プロセスを構造化しています。①まず自分が演じてみる“アクションラーニング”、②他者の演技を観察したり意見交換をしてみる“クロスラーニング”、③自分自身を振り返る時間を持つ“セルフラーニング”。

グループ討議・発表を行い、他者の意見を聴くことで、自分に不足しているものや問題処理の奥深さに気づきます。その後、講師の解説やアドバイスを受けることで能力に対する理解を深め、自身を振り返りながら開発プランを立てるという流れになります。

研修実施後には、2つのアセスメントデータを合わせて分析した「人材MAP」を作成し、人材の活用と育成に向けた課題整理と提言も行っています。多面評価とインバスケット演習という2つのツールを活用して人材をポジショニングし、カテゴリーごとの人材活用・育成の方向を示す人材MAPからは、人事施策の貴重なヒントと多くの示唆を得ることができます。研修で終わらせるだけではなく、アセスメントデータを有効活用し、組織強化へ結びつけます。

研修体験の様子

セミナーでは、インバスケット演習を行っていただき、演習で診ることができる能力と、主要案件における最適解の解説を行いました。
演習は通常2時間で行うところを1時間で実施。インバスケット演習にはじめて取り組む出席者が多く、短時間での案件処理に苦労されていたようでした。
インバスケット演習の内容と、演習のポイントについての解説を一部ご紹介します。

1.インバスケット演習とは

インバスケットとは、管理者のデスクにある未決箱のことです。未決箱に入っている案件を限られた時間でどのように解いていくか、プロセスと処理内容の解析を通じて、管理者としての意思決定能力、業務管理能力、自己管理力等を評価するアセスメント手法です。

今回の演習では、別の部署から急遽異動になった管理者が、前任者の未決箱に届いている22の未決案件を2時間で処理するという設定の課題に取り組みました。未決案件には、部下からの報告、相談、連絡文書、上司からの指示文書、他部門からの依頼、本社からの通達文書、顧客からのクレームなど様々で、早く手を打たないと大きな問題に発展する怖れのあるものも多く含まれていました。

2.インバスケット演習の重要ポイント

演習の案件処理で求められているのは、管理者としての判断です。必ず結論を出さなければなりませんが、イエスかノーのどちらにしたかだけでなく、その結論を出すプロセスの中で、どれだけ多くの情報を集め、あらゆる角度から問題を考えたかが重要視されます。

数多くある案件に優先順位をつけて処理していくこと、案件と案件との関連も見ながら全体図を念頭に置いて最適解を導いていくことも処理には求められます。また、事実関係を確認し、仮説を立てて検証していくプロセスも必要です。
これらは、組織管理上、必要とされる能力に匹敵します。インバスケット演習では、案件に対する指示やメモを残しますが、この書面上に思考のプロセスや判断の根拠がきちんと書かれてあるかを見て、能力が判断されます。

演習では実際に自分が行った処理と、最適解や他者の処理を比べることで多くの気づきが得られます。インバスケット演習を管理職昇進のための試験に実施する企業も多くありますが、管理職昇格後、一定期間経過した時点での振り返りとマネジメント上の課題整理、育成目的で実施する企業も増えています。

受講者の感想

ご参加いただいた受講者の方々からは、以下のようなご意見をいただきました。

受講者の声(抜粋、要約)

  • 管理職研修を企画中で、インバスケットは大変参考になりました
  • 研修プログラム見直しのヒントを求めて参加しました。インバスケットに大変興味を持ちました

当日、ご多忙の中ご来場いただいた皆様には改めて感謝を申し上げます。
今後も、人材育成に関するセミナーを開催いたします。
詳しい情報については、こちらのHPでご案内いたしますので、ぜひご覧ください。

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