ホテル経営診断調査
診断調査のおすすめ
宿泊業界は非常に厳しい競争状態にあり、まさに淘汰の時代を迎えております。外資系の超高級ホテルの進出や低価格帯の宿泊特化型ホテルの台頭など、明確に差別化された業態が増えており、中途半端な施設は生き残れなくなってきています。
景気回復の流れが見えてきた今日では消費動向にも変化が見られ、高額商品やサービスに対する需要が高まってきています。抑えるものは抑え、納得しているものには惜しみなくお金を使うようになってきているのです。このように多様化・高度化した価値観を持つ消費者(「個客」)を本当の意味で「顧客化」する、すなわち「リピーター化」することが非常に重要であり、そうしなければ生き残ることさえも難しくなってきているのです。
今後もお客様から支持され、安定した施設経営を維持・継続していくためには、施設全体が一丸となって課題の解決に取り組んでいくことが必要となります。そのためには、まず、現時点における施設運営状況の実態(内部環境)および競合施設の実態やエリアの特性(外部環境)を客観的に調査・分析し、中長期的な視点から運営上の課題を抽出するとともに、改善事項の優先順位を明確にした上で、改革に取り組む必要があります。しかもその取り組みは継続的に実施され、確実に成果をもたらすものでなければなりません。
診断調査の進め方
Step1 現状調査
①施設の現状調査
- 経営諸資料の収集
- 幹部社員へのヒアリング
- 施設の実査
②外部環境の調査
- 周辺環境分析
- 地域マーケット調査
- 需要予想
- その他資料収集
Step2 分析
①施設の現状分析
②周辺環境分析
③需要予測
④利用者ニーズ調査
⑤データ分析
⑥ヒアリング結果と実査の分析
Step3 補足調査
必要に応じ実施
Step4 提案
施設の問題点を明らかにし、改善の筋道を明確にします。①売上向上策
②利益向上策
③施設全体の改善策
④部門別(宿泊、フロント、婚礼、レストラン等)改善策
Step5 報告
①中間報告
②最終報告
事前にお預かりする資料
全体資料
- 過去3期分の決算書(P/L、B/S)
- 過去3期分の売上、客数(部門別、月別、組合員別)
- 過去3期分の宿泊稼働率(利用客数、利用室数)、営業日数
- 施設パンレット、施設各階平面図、営業時間
- 組織図、職員構成(臨時職員含む)
人事労務関係の資料
- 諸規程(就業規則、賃金規則)
- 職員名簿(氏名、年齢、勤続、職種、職位、給与)
- 勤務シフト表(繁忙月と閑散月)
- 過去1年間の月間労働時間数(部門別、月別)
- 教育研修の実績記録と教育研修のツール類
財務資料
- 勘定科目の内訳明細一覧
- 原材料の推移(過去3期分、部門別、月別)
- 消耗品の推移(過去3期分、部門別、月別)
- 電気、ガス、水道、重油のそれぞれの使用金額明細
- その他売上に占める割合が3%以上の経費についての推移
売上関連の資料
【宿泊部門】
- 料金改定の推移(宿泊料金、朝・夕食料金、会議室使用料等)
- 利用客の分析表(利用者の属性)
- 利用客のアンケート記録
- 宿泊単価の推移
- 販売促進の実施内容(過去1年間)と販促ツール類
【レストラン部門】
- 料金改定の推移
- 利用客の分析表(利用者の属性)
- 利用客のアンケート記録
- 料理メニュー表と主要メニューの調理基準書(昼・夕食)
- メニューのABC分析表
- 販売促進の実施内容(過去1年間)と販促ツール類
【婚礼部門】
- 婚礼料金の推移
- 衣装代、会場代、料理代の単価と原価構成
- 利用客のアンケート記録
- 料理メニュー表と主要メニューの調理基準書(昼・夕食)
- 婚礼組数の推移
建物及び設備面の資料
- 設計図、配置図
- 設備の修繕経過(過去10年間の100万円以上の工事)
- 建築基準法などの法的規制