上司を含むチームへの影響力の向上を図るフォロワーシップ研修
~上司を、チームを、そして自分を活かす!~
教育プログラムの狙い
組織が目的・目標を達成するうえで、トップやマネジャーのリーダーシップは必要不可欠です。しかしフォロワ―がいなければ、リーダーシップは意味がないし、リーダーも存在できません。組織における成果のうち、リーダーの影響力がおよぶ割合は2割程度にすぎず、残りの8割はフォロワーである部下の力に左右されるとも言われます。組織におけるマネジメントは、リーダーとフォロワーの合作であり、相互作用によって成り立っているのです。このような認識の下、組織が環境の変化に適応し、様々な状況で健全に成長していくためには、リーダーシップ行動とフォロワーシップ行動が相互補完的に機能していくことが必要になります。
そこで、このプログラムでは、組織成果を高めるための鍵となる、フォロワーシップ行動を発揮する力を高めることを主なねらいとしています。そしてその対象者は、チームのマネジャーを直接的に支え、後輩(部下)を育成する立場にある方(監督職クラス、次期マネジャー候補者クラス、チームの№2、№3クラス)をメインとしています。また、管理職ポストの絶対数不足や職能資格制度上の理由による、ライン管理職への登用見込みが薄い方、上司を支える立場にある役職定年者・再雇用者などのベテランクラスをサブ対象としています。
こんな悩みを解決!
対象者:監督職・次期管理職候補・ベテラン
- 働き方改革といっても、そもそも上司と部下との関係性が悪くチーム活動が進展しにくい。
- 本人は自覚していないが、支持待ち、受け身のリーダークラスが多い。もっと能動的に周囲に影響力を発揮していって欲しい。
- 管理職への業務負荷が大きくなりすぎている。管理職の補佐をする右腕の早期育成が不可欠である。
- ベテランの持つ豊富な経験・知識、組織へのロイヤリティをチームにうまく活用していきたい。
教育プログラムの特長
- 「体験・省察・対話」をキーワードに、グループワークや個人ワークなど実習を多く取り入れた能動型の学習スタイルで進めます。
- 事前学習(課題)では、これまでの職業人生を振り返り、どのような上司と仕事をしてきたか、どのような仕事にやりがいを感じたか、現在の上司のことをどれくらい知っているか、現在の上司とどのように信頼関係を構築しているかなどをあらかじめ整理していただきます。これにより研修への構えを醸成していただきます。そして、事前課題で一度整理した情報、考えを、研修の場での体験や習得事項、メンバーの発言などに基づく省察と対話を進めることで、さらに拡げ、深めていきます。
- 基本的な展開は4~5ヵ月間かけて、事前課題、集合研修(本編)、職場実践、集合研修(フォロー編)となります。気づき・学びを促し、確実に成果につなげていきます。
導入実績・事例
情報サービス/機械器具・プラスチック製品製造/食品スーパー/生活協同組合/鉄道/その他サービス他
―情報サービス業J社―
中堅社員(管理職手前、リーダー級)を対象に実施中。客先に常駐している勤務形態が多いこと、中途社員の割合も高いことを背景に、次期管理者に向けたキャリア研修の一環として実施中。受講者ほぼ全員が初対面で、開講前はほとんど会話がない雰囲気で始まった研修も、1日目の終わりには「本当は研修には参加したくなかった。でも、来て良かった」という本音が言える場に変わっていった。終了時には、全員から「気づきがあった。来てよかった。面白かった。勉強になった」というコメントが出ていた。
基本カリキュラム
1日目 | オリエンテーション
目的・目標、進め方・学び方、アイスブレイク、マインドセット 1.フォロワーシップの考え方 基本の概念・知識を確認します。フォロワーシップが注目されてきた時代・環境変化やリーダーシップとの関係、「貢献力」「批判力」の2つの力(要素)、5つのスタイルなどについて確認します。 2.体験(ゲーム)からの学び フォロワーシップへの理解を深め、また自己変革のヒントをつかんでいただくために、 「協働ゲーム」に取り組みます。ゲームの振り返りを通じて、協力して仕事を達成するとはどういうことか、リーダー(上司)やフォロワー(部下)のあり方がお互いに与える影響は何かなどに改めて気づいていただきます。 今日の振り返り 今日の研修を振り返り、気づき・学びを言語化します。メンバーとの共有により、 感じ方(価値観・信念)の違いに気づいていただきます。 |
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2日目 | オリエンテーション
進め方、アイスブレーク 3.チーム・上司への働きかけ方の研究 フォロワーシップの発揮の仕方(上司と建設的な関係を築き、チームの目標 達成に向けて主体性を持って行動していくための方策)を研究します。 (1)目標・役割の再確認 ~チームの補佐役(№2)の主な役割 4.対応方法の相互アドバイス 【エゴグラムによる自己理解】①個人ワーク、②グループ内共有 5.職場での実践に向けて 研修の学びと今後の課題・計画を明確化します。自分がチームに対してどんな 貢献ができるか、どう上司に働きかけていくかなどをまとめていただきます。 |
職場実践期間 | |
0.5ヶ月 | 受講リポートの作成・提出 上司への報告面談と実践期間の実行計画(3ヵ月間)の作成・提出 |
3ヶ月 | 実行計画の取り組み |
0.5ヶ月 | 実行計画の取り組み結果リポートの作成・提出 |
研修カリキュラム (フォロー編1日目) |
オリエンテーション
目的・目標、進め方・学び方、アイスブレイク、マインドセット 1.実践結果の発表 【実践課題・実行計画の取り組み結果の発表】 ①(一人ひとりが全員に対して)発表、②質疑、③講師フィードバック 2.テーマ別対話 実践結果を踏まえ、受講者が関心・興味の高いテーマ、苦手・弱点と感じているテーマ、今後も継続的に取組むテーマなどを抽出・選定し、あるいは自分のキャリア形成でフォロワーシップを高め、発揮する意味など、それぞれのテーマについて3~4人に分かれて対話します。 3.職場での実践に向けて 研修の学びと今後の課題を明確化します。自分がチームに対してどんな貢献ができるか、どう上司に働きかけていくかなどを再度まとめていただきます。 |
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