飲食業の人事制度設計

飲食業の人事制度設計

以下の問題解決に効果的です。

  • 社員の労働時間が長く、モチベーションが低下している
  • パート社員、アルバイトに業務を任せきれていない
  • 業務への取組み姿勢や意識改革を図りたい
  • 労働コストのパフォーマンスを効率的に高めたい

個人の適性を活かし、高生産性を実現する人事諸制度の整備

特徴

  1. 『経営戦略』 及び 『人材戦略』 からブレない人事諸制度、人材育成を企図した人事制度を策定します。
  2. フードサービス業特有の組織構造や従業員数などに応じて資格制度を整理します。期待され、求められる職務要件(仕事の内容)を定義し、評価項目、評価基準を明確にし、納得性の高い人事考課制度設計を支援します。
  3. 人事考課制度は、『目標達成度評価』、『成績・態度評価』の2つの視点で評価します。期待される役割と職務に応じて評価項目や点数配分 (評価ウェイト) を変えた人事考課制度を構築します。
  4. 『全社の業績』や『個人の成績』などを反映した、『業績連動型』 の合理的な賃金制度を設計します。

人事制度の体系図

フードサービス業は労働集約型の産業であり、「人材」の質が、そのまま企業格差となっていきます。人事諸制度の基本的な体系は以下のように示すことが出き、これらのしくみを作り上げ、動かしていくことで人材を計画的に育てていくことが必要になります。

飲食業の人事制度全体像

コンサルティングステップ

人事諸制度は、「しくみをつくる」→「しくみを動かす」→「しくみを維持する」というサイクルで進めていく必要があります。

STEP1:人材育成の基本構想を固める
内容 人事諸制度のしくみづりを行っていくために、現状と問題点を把握し、方向性を確認する段階です。代表者や人事ご担当者および部門責任者の方からのヒヤリングと人事関連の資料収集を行い、弊社にて整理した上でご報告いたします。

  • 現状把握
    現在の人事諸制度がどのような内容で運用され、問題点は何なのかを整理します。

    • 人事諸制度(資格制度、評価制度、賃金制度、教育制度等)の問題点
    • 組織と人材に関する問題点等
  • 人に関する将来ビジョンの確認
    貴社の求める人材像はどのようなものなのか、人事制度のあるべき方向性はどのようなものなのか、等を確認する。

    • 人材育成の方向性
    • 店長の位置付けと求める能力
    • 処遇のあり方等

STEP2:人材育成の核づくり
内容
  • コース別人事制度
    「専門職」「総合職」「管理職」といった複数のコース群を用意し、本人の能力・適性・意思に応じて選択・選別していくように設計します。社内に留まるだけでなく、「社内FC(のれん分け)」制度なども検討します。
  • 職務要件の作成
    社員の職務要件を整備するだけでなく、併せてパート・アルバイトの資格制度と職務要件も同時に整備します。

STEP3:人材育成のしくみづくり
内容
  • 教育・訓練制度の整備
    社員を計画的に育成していくために、「キャリア・プラン」を作成し、全体の教育・訓練体系を明確にした上で、個別のテーマ別教育内容を整備していきます。
  • 評価制度の整備
    資格等級別・職群別に人事考課表を作成し、考課基準を明確にし、処遇(昇格や昇給等)へ反映させます。評価制度は、評価項目の提示→人事考課結果のフィードバックというプロセスを経ることで、人材育成に活かすことが本来の目的であるのはいうまでもありません。

STEP4:賃金のしくみづくり
内容 フードサービス業は労働集約型産業であり、人件費の占める比率が企業全体の経営に大きく影響します。賃金は企業および個人の業績に連動したものでなければならず、「成果配分型の賃金」を志向することが重要です。

  • 社員賃金体系の整備
    成果配分型の賃金とは、仕事の出来具合(成果)に対して、昇給や賞与を行う体系をいいます。基本給や手当ての考え方と内容を明確にし、賞与の支給方法を決定します。基準は職務要件と人事考課ということになります。
  • 退職金制度の作成
    退職金のあり方を検討し、しくみづりを行います。
  • P・A賃金体系の整備
    パート・アルバイトの戦力化を進めるためにも、P・Aの賃金体系を整備しなければなりません。P・Aの資格等級と評価制度に連動した賃金制度を設計します。

STEP5:福利厚生と諸規程の整備
内容
  • 福利厚生プランの作成
  • 人事諸規程の整備

STEP6:生産性向上のしくみづくり
内容 人事諸制度を設計し、しくみを作り上げる目的は、生産性を向上させることにあります。生産性が向上していかなければ、しくみを整備しても無意味になってしまいます。生産性向上を図るために、生産性の基準値を設定し、基準をクリヤするためのしくみ整備が求められます。

  • 生産性基準づくり
    生産性のための基準値としては、

    • 人時売上高(従業員一人1時間当たりの売上高)
    • 人時接客性(従業員一人1時間当たりの接客数)
    • 人時生産性(従業員一人1時間当たりの粗利益高)
    • 人件費比率(売上高対人件費)
    • 労働分配率(粗利益高対人件費)
    • P・A比率(全従業員に対するPA数)

    などがあります。
    企業が求める生産性指標とその基準値を設定し、日常の店舗運営でチェックしていくことが生産性を高めていきます。

  • 生産性向上のしくみ
    人件費を結果でしか把握できないのではなく、日常業務のプロセスで把握し、生産性が向上していくようにしなければなりません。売上予測に基づく勤務シフト組みや営業日報での生産性管理等のしくみづくりを行います。

飲食業向けコンサルティングサービス、各種研修のご案内

 

※人事制度の設計に関するご提案に際しては当社の営業担当者がお伺いし、お客様のご要望、現状の制度、改革の方向性などを確認させていただいた後、オリジナルのご提案をさせていただきます。