「時間力/業務改善力」強化研修

「時間力/業務改善力」強化研修

働き方改革を加速する教育プログラム(2)~1.5時間以上仕事が早く終わる~

教育プログラムの狙い

働き方改革の本質は、企業の競争力基盤を整備することです。その本質は、長時間労働を是正することではなく、企業の生産性を向上させることにほかなりません。言いかえれば、単位時間当たりの付加価値を向上させることが働き方改革の主な狙いです。単位時間当たりの付加価値を増やすには、①各自の時間効率を高めるための行動(習慣)変革②業務のムダを省き、効率化を促進する、という2つの点に取り組む必要があります。

こんな人の悩みを解決!

対象者:管理職・監督職・一般職

  • ダラダラ残業のクセが抜けずに、長い時間職場にいる割には成果が上がらない人。
  • 重要性と緊急性から優先順位をつける方法はわかっちゃいるけど習慣化できない人。
  • ムダワースト5(会議、メール、やり直し、やりすぎ、探し物)の効果的な改善方法を見つけられない人。
  • 「PDCA あっ、知っているよ」とわかったつもりで、実践できない人。

教育プログラムの特長

  1. 事前課題「自己管理ドック」を実施することにより、自分の時間の使い方の課題が明らかになります。
  2. ムダ取りに成功した豊富な企業事例をもとに、業務改善に簡便に取り組める方法がマスターできます。
  3. 成果を継続的に上げるには「行動の習慣化」が欠かせません。 習慣化のベストな方法が理解できます。
  4. PDCAを機能させるためのコツが理解でき、今まで以上に成果を上げることができるようになります。

導入実績・事例

自動車部品製造業/食品スーパー/食品製造業/建設業/金融業/精密機械製造業/建設資材メーカー/設備保守/システム開発 他


―サービス業J社―

―製造業Z社―

創業半世紀を越える老舗企業。老舗企業にありがちな「現状肯定型企業」で、若手の斬新かつ現実的な改善提案も、時間の経過と共にいつしか雲散霧消してしまう事なかれ体質に、もう「いってもムダ」のあきらめ感が蔓延する風土が醸成され始めていた。従業員の意見を吸い上げ、個々の意見を組織としての知恵に活かすという工夫が見られず、その結果、問題は先送りにされるか、対処療法的なその場しのぎの対応が繰り返えされていた。

教育という手段でこの風土からの脱却を図るのは、難攻不落の城を攻めるような困難さをともなったが、上下層を巻き込んでの業務改善型の教育が起点となり、「わかってはいるが、目をつぶってきたこと」から改善行動が着手され始めた。管理帳票類の改変や業務プロセスの効率化、課内メンバーの役割の再定義など、顕在型の問題に解決効果が表れ、労働時間の大幅な短縮効果が表れている。その後、管理職・幹部職を中心にした「働き方改革を促進する労務力向上」研修を取り入れ、一層の生産性向上につながっている。

基本カリキュラム

1日目

1日目 時間力向上

時間意識が高い働き方を習慣化するための研修です。仕事に投入できる時間に上限(制約)があることを前提として、限られた時間の中で最大の付加価値を上げるための時間の使い方の思考と技術を学びます。 9:00~17:00

 オリエンテーション

  • 働き方改革の背景にあるもの

働き方改革は、環境の変化に適応し、生き残っていくための「企業戦略」であり、各自の労働生産性を上げるスキル向上の最大のチャンスであるという認識をもってもらいます。

  • 業績に直結する能力とは何か

1)成果を上げるために必要な能力とは何か
2)6か月後の状態のイメージ
3)タイムマネジメント推進のメリット(事前課題1)

1.タイムマネジメントと生産性

時間の特性の確認をすると同時に、タイムマネジメントのポイントに対する受講者の認識を高めます。

1)数分が企業業績に及ぼす影響を考える
2)時間の特徴を考える
3)タイムマネジメント上手な人は日頃どんなことを実践しているか
4)時間の使い方自己チェック

職場で一人ひとりのタイムマネジメント力向上を実現するためには、どのような点に留意して進めるべきかを演習を通して学びます。

2.時間を有効に活用する力

1日の自分の業務の時間配分を確認し、時間の使い方に関する認識を深めます。そのうえで、仕事の能率を1日の時間との関係から確認します。

1)段取り力を高める方法を考える
2)自分の仕事の進め方のクセを知る
3)自分の業務の棚卸し(事前課題2)

3.効率化のための改善力

 1)仕事の効率化法則
①廃止 ②削減 ③容易化 ④標準化 ⑤計画化

4.1日の時間と仕事の関係

1)1日の能率カーブ
2)能率カーブと仕事(事前課題3)

5.すきま時間の活用

 1)すき間時間の活用法則

6.To Doリストと時間泥棒

 1)To Doリストの作成方法

7.計画作成:今後取り組んでみようと思う時間管理策 

2日目

研修カリキュラム 業務改善力向上2日目

「ノー残業デー」や「時間外労働事前申請」などの制度を設けたとしても、効率的に働く環境を整えなければ長続きはしません。労働時間の適正化には制度設計と同時に仕事そのものの見直しに取り組む必要があります。  9:00~17:00

オリエンテーション

  • 働き方改革の背景にあるもの

個人や組織が成長している状態とは、生産性が高まっている状態をいいます。職場に潜むムダを取り除き、そこから捻出できた時間を新たに付加価値を生む活動に振り向けてこそ、企業の業績拡大が図れます。

1.問題解決の基本原則

1)自立(律)した人材像とは
・生産資産/活力資産/変身資産
2)望ましい状態の捉え方
3)原因分析の視点とその注意点

2.付加価値とは何か

1)コア業務(付加価値の源泉になっている業務)
2)ノンコア業務(付加価値につながっていないが現時点では必要な作業)
3)ムダな作業(付加価値に全く関係のない作業)

3.仕事の効率化法則

  • 他社の成功事例

1)改善のECRS※1
2)SIPOC※2
3)7つのムダ取り
① 「つくりすぎのムダ」 ②「手待ちのムダ」 ③「運搬のムダ」 ④「加工のムダ」
⑤「在庫のムダ」 ⑥「動作のムダ」 ⑦「不良をつくるムダ」
4)「やさしいかな」の原則による改善のコツ
められないか       (廃止)
くげんできないか     (削減)
くみをつくれないか   (標準化)
っしょにできないか   (同期化)
んそかできないか   (簡素化)(機械化)
ん人でも担当できるようにならないか (多能化)

4.計画作成:業務効率化実践計画書の作成

5.習慣化するための方法

※1 改善のECRS 排除(eliminate)結合(combine)交換(rearrange)簡素化(simplify)
※2 SIPOC  Supplier、Input、Process、Output、Customerの頭文字をとったもので、誰がどのような入力を行い、どのような処理の結果、どの顧客にどのような成果物を提供しているのかを業務プロセスの観点から可視化するもの

関連項目