こんなときだからこそやらなければならない食品スーパー店長の3つの仕事!(その1)
■こんなときだからこそやらなければならない店長の3つの仕事!(その1)
新型コロナウイルス感染症拡大に伴いスーパーマーケットの状況は一変した。以前から人手不足に苦しんでおり、ギリギリのシフトを組んで回していた店も多い。にもかかわらず買い物量が増えたことで、商品補充など業務が増加しているのに加え、不特定多数のお客様と接触するため感染リスクへの不安も大きい。従業員のストレスは相当膨らんでいるものと思われる。
大手を中心に各社、心理的負担を和らげるため、慰労のために従業員に「特別手当」を支給する動きが広がっている。が、更なるスタッフモチベーションアップのために店舗の長たる店長に、この時期だからこそ一致団結して店舗をまとめるリーダーシップを発揮していくのが店長の務めではないだろか。
<店長の3つの対策>
- 朝礼実施のすすめ
- 店舗メンバーへの挨拶の徹底
- 店舗目標/部門目標/個人目標の明確化
1.朝礼実施のすすめ
朝礼/昼礼/夕礼を実施している企業・店舗はどのくらいあるでしょうか。個人的な推測ですが、毎日、朝礼・昼礼・夕礼を実施している店舗は全体の20%くらいではないかと思う。以前はやっていたが忙しいのでやめてしまった、店長が変わってからやめてしまった、人が集まらないのでやめてしまった等々の理由はあると思います。筆者もスーパーマーケットで働いていた時には、朝礼/昼礼/夕礼をする意味が分からなかったのと、忙しい時間帯に10分以上も時間を取られるため参加を拒んでいた。
自分に置き換えたときに、なぜ参加したくなかったのかを考えてみなければならない。
次の3点が問題なのではないかと思う。
- 朝礼を実施する意味
- 朝礼の実施時間
- 朝礼で実施する内容
スーパーマーケットでコミュニケーションを取れる唯一の手段は朝礼/昼礼/夕礼しかないのではないか。紙で掲示したとしても、どれだけのスタッフが確認するであろうか。
<朝礼を実施する意味>
- 朝礼は会社の経営目的や経営目標を毎日確認する場
- 朝礼は個人が自発的に行動目標を立て、確認する場
- 朝礼は社内のコミュニケーションを円滑にする
- 朝礼は仕事モードのための準備の場
朝礼をただの情報伝達の場としてだけとらえるのではなく、スタッフとのコミュニケーションの場・スタッフモチベーションアップの場・チームワーク向上の場としてとらえていくことが必要である。
このため朝礼を実施することは必要であるし、そこに時間と内容を工夫することができれば、非常によいツールとして活用できるのではないかと思っている。
<朝礼の実施時間>
筆者の経験上、3分あれば朝礼は実施可能である。長くて5分である。10分も朝礼を実施すると参加しないメンバーが出てくる。
それでも、朝礼が実施困難な店舗は開店後に朝礼を実施するとよい。
<朝礼で実施する内容>
実施例
- 店内放送での昨日の部門数値の共有
予算比または昨年比をクリアーした部門は数値共有後「おめでとうございます」と一言、付け加える。
- 部門または店舗メンバー全員での3分間朝礼
※全員が集まるまで実施しない→はじめは、時間がかかるかもしれないが重要なこと
※はじめはストップウオッチを使ってみても可
STEP1:店長/部門長から情報共有
STEP2:メンバーのモチベーションアップ企画の実施
- メンバー持ち回りで1分間スピーチ
- ハイタッチ(グータッチ)
- やる気の高まる掛け声(自分達はできる!自分達はできる!自分達はできる!)
- 独自の体操
この時期だからこそ、今日1日、頑張れそうな朝礼にしていくことが、店長の役割です。