なんでも相談 【510号】
質問
建設会社で施工管理を担当してます。今年で入社3年目となりました。今度担当する現場で初めて後輩(今年入社の新入社員)がつきます。今まで配属された現場では、一番下っ端の立場だったのでそこから抜け出せるのはうれしい一方で悩みもあります。今まで後輩を持ったことが無いのでどのように接すれば良いか不安です。何かアドバイスをいただけないでしょうか。
回答
いよいよ先輩として後輩をサポートする立場になるのですね。おっしゃる通りうれしい反面不安も大きいですよね。誰もが経験する通過点のようなものだと思います。私自身もそうでした。さて、ご質問いただいた「後輩との接し方」についてお話したいと思います。先輩というのは、後輩にとって一番身近なお手本となるので非常に重要な役割です。威張ったり偉そうな態度をしたりするのは後輩を不快にさせるだけです。後輩と共に成長していくような姿勢で接しましょう。ポイントとしては以下の通りです。
1.先輩としての自覚を持ちましょう
まず自分自身が手本とならなければなりません。知っていることは隠さず教えてあげましょう。人に教えることによって、あなた自身が成長することも出来ます。
2.後輩の立場で考えてあげましょう
自分自身が新人だった頃を思い出しましょう。今では当たり前にやっていることでも後輩にとってはわからないことばかりです。心のゆとりを持って後輩に接しましょう。
3.怒るのではなくアドバイスをしてあげましょう
後輩に気になる言動や行動があったら、その場で指摘しましょう。その際、怒るのではなくアドバイスをしてあげるという感覚で接しましょう。逆に良いことをした場合は、積極的にほめてあげましょう。ほめる際、何が良かったのか具体的に表現して、後輩がわかるようにしましょう。
後輩と協力し、切磋琢磨して共に成長できる関係を築きたいですね。これから先輩として頑張って下さい。
(回答者)
日本コンサルタントグループ 建設産業研究所 経営コンサルタント 菅原 政郎