2019年1月15日

なんでも相談【489号】

2019年1月15日

質問

ゼネコンに勤務する入社7年目のSと申します。私は昔から人前に立つと、人の視線が気になり、緊張してしまい、思うように話が出来なくなってしまいます。今までは上司や先輩に助けていただき、なるべくそのような機会は避けてきました。しかし、私も7年目でそろそろ小さい現場は一人で任されるようになります。営業担当に付いてお客様への提案場面も出てきます。何とか最低限落ち着いて人前で話せるようになりたいのですが、どのように克服すれば良いでしょうか。

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回答

Sさん、どれだけ経験を積んだ方でも(緊張が表に出るかは別として)、大抵の方は、人前で話をするのは緊張することなんだと思います。我々建設会社も発注者へ技術者がプレゼンテーションを行わなければならない場面も多くなって参りました。Sさんもご自身でおっしゃっている通り、これからは避けて通れないと思います。

人前で話すことが苦手な方は、「失敗したらどうしよう」「間違えたらどうしよう」など過剰に恐怖心を持ってしまいがちです。誰でもこういった不安は持っているものですが、克服する方法の一つとしては“事前準備をしっかり行うこと”です。

“事前準備をしっかり行う”

1.聞き手の分析

聞き手の分析を怠り、聞き手が誰か知らずにプレゼンテーションを行うと、プレゼンテーションは相手が知りたいと思っていることに何一つ触れられない展開になったり、専門的すぎて理解できなかったり、失敗する確率が高くなります。相手のレベルや立場(社内・社外・職位)などによって、ロジックの組み立てや利用するツール、方法を変化させなければならないので注意が必要です。

2.提案場面を想定したストーリーの設計

提案場面を 導入-本論-結論 といった3つのパートに分けて設計します。

  1. 導入:何の提案であるか、何を明らかにしようとしているのか、またどのような背景からこの提案が導きだされてきたかを述べます。
  2. 本論:全体イメージ構成し、その後に細部を説明して行きます。
  3. 結論:要約と結論を強調して述べます。これを忘れると全体的に締まりのないプレゼンテーションになってしまいます。

3.リハーサルの実施

2.で設計した提案ストーリーを基に、実際に提案場面を想定して繰返し練習を行います。ビデオカメラでその場面を撮影し、その映像を確認することは非常に効果的です。最低限落ち着いて人前で話すには、やはりこういった入念な準備によって「不安要素を出来る限り排除」することが重要だと思います。このように準備-実践を繰り返す(場数を踏む)ことで質は高まっていきます。急激に成長することは難しいですが、一歩ずつ進んでいきましょう。

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