2017年9月13日

なんでも相談【467号】

2017年9月13日

質問

地元総合建設業に現場技術者として8年勤務しています。ようやく現場を任されるようになりましたが、同時に慶弔のつき合いも増えました。特に弔事でのマナーについてはあまり自信がありません。もし簡単な心得みたいなものがあれば教えてください。

arrow-orange

回答

建設業ではつき合いが大切です。現場を持てば、取引先とのつき合いは主に現場責任者を通じておこなわれることが通例です。ご相談の趣旨であれば、普段から弔事に限らず慶事などのおつき合いに関する心得も持っていたいものです。今回は、得意先企業の「お悔やみ」に関して簡単にポイントをご説明します。

①訃報への対応

  • 訃報の知らせが入りましたら、必ず本人と喪主の間柄を確認してください。
  • 直接相手企業から知らされたら速やかに上司、会社総務へ連絡します。

②会社としての弔問・会葬

  • 相手企業に礼を逸しないよう、故人の地位と同じか高いレベルの人を人選しましょう。
  • 協力会社の社長が亡くなった場合、特に購買部門、本社工事統括部門の長、葬儀には社長が参列するようにしたほうがよいでしょう。

③通夜の心得

  • 通夜は本来、身内だけで行いますが、知らせを受けたら出席するのが普通です。
  • 服装は平伏でも構いませんが、ネクタイは黒を選びましょう。

④葬儀の心得

  • 服装は礼服が基準、ネクタイや靴下、靴は黒のものを選びましょう。
  • 通夜に出席していない場合は、香典を持参し、記帳(名前だけでなく会社名、役職を書く)も忘れず行います。

⑤香典

  • 「御霊前」は各宗教に共通して使われます。
  • キリスト教では「御花料」、神式では「御榊(サカキ)料」が一般的です。

以上簡単なポイントを例示いたしました。しかし、自信を持つようになるのには場数も踏む必要があります。ここは長幼の序ということで、先輩社員や上司に教わりながら参列されることをお勧めします。本来ないほうがよいものですが、社会では大変必要な式典でのマナーですので技術だけでなく人間関係の基礎として身につけるようにしましょう。

 

※掲載記事の無断転載を禁じます。