なんでも相談【464号】
2017年7月26日
質問
施主からの依頼で最近は設計・施工案件などのプラン提案の機会が増えています。施主への提案資料の作成について留意すべき点を教えてください。
回答
施主へのプラン提案はその企画内容の良し悪しなどで、施主の期待に応えられるか、それとも期待に反するかで受注に大きく影響するだけに非常に重要です。提案書は、施主に採用されなければ意味がありません。採用されるためには次のことを留意して提案書を作成することが肝要です。
- 施主の立場で作成していること
一見、当たり前のように思うかもしれませんが、案外建設業者の立場だけで提案書を作成していないでしょうか。施主の「建設工事の目的は何か」を常に念頭に入れて作成することが大事です。
- 施主の与条件プラス自社からの提案
施主からの要望を全て提案資料に盛り込むのは良いのですが、それにプラスして自社独自の味付けとしての提案を盛り込むとより施主へのインパクトも強まりますし、競合他社との差別化の意味でも鍵となります。
- 見易く、理解し易い提案書
見やすいというのは、図面だけでなくパースも盛り込むなどの視覚に訴える工夫だけでなく、施主の担当者は建設工事の素人であることを意識して、わかりやすい解説などを盛り込むなどの理解度を意識して作成することです。
- スピード感を持って進める
丁寧に提案資料を作成するのも良いですが、施主が「まずはラフでよいのでイメージをつかみたい」などの要望度合いに応じて臨機応変に素早く対応していくことも大事です。
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