2017年1月25日

なんでも相談【452号】

2017年1月25日

質問

地元建設業として60年以上の歴史もあり、地域へも貢献していると自負している会社ですが、大卒工学部卒業見込み者の募集をしても、面接までに至る学生がいないのが悩みです。最近東南アジアの大学を卒業した学生を起用している会社があると聞きますが、外国の大学を卒業した人材でも1級施工管理技士など国家試験を受験できるのでしょうか。

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回答

日本の労働人口の高齢化と人口減少が同時に進行している中、建設業における工学部卒業生のリクルートは毎年厳しくなっているようです。このような背景で、全国業者でも採用対象を工業高校や専門学校にまで拡大しているのが実情です。

しかし、一定の高いレベルでの技術水準を会社としても維持しながら、新技術環境に備えるためには、エンジニアリング教育を受けた工学人材を採用することが重要な課題となっています。そこで、まだ試行の段階であるとはいえ外国人の採用をする企業が出てきているようです。

ご質問の国家資格の受験資格についてですが、日本の大学(又は建設教育訓練機関)で国土交通大臣が指定する学科、所謂、国交大臣指定学科を卒業していない学生の扱いがどのようになるかということだと思います。

結論から言えば、受験資格自体は個別審査となりますが受験門戸は開いているということです。施工管理技士等の受験資格は、外国の大学で建設系の学部学科を卒業した者は、日本人外国人を問わず、その申請者の学歴、実務経験(既卒者)を申請し審査を通れば受験資格を取得できます。詳細については以下にホームページアドレスを記載いたしますのでご参照ください。

(1)管理責任者や営業所専任技術者、主任技術者や監理技術者

http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000115.html

(2)土木施工管理技士

添付「手引」35頁参照

(3)一級建築士

http://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-annai-h28/index.html#cms2

 

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