質問

地方都市から電車で４０分程のところにある○○町で、建築施工管理者４名と作業班２班体制で、住宅建築をしています。年間１０～１５棟で３億円前後の売上になります。今年の春に、受注拡大をしようと、思い切って地方都市側に営業所（展示場兼用）を開設し、営業メンバーを送り込みました。ベテラン営業マンの下に、若手２名を中途採用し営業体制は何とか整ったのですが、施工管理者が全然集まりません。勿論、昨年暮れにハローワークに求人票を提出するときには、他社ＨＰ情報を参考にして、大手住宅メーカーに引けを取らない待遇を記載しましたが、一向に応募がありません。多分、知名度とか実績の兼ね合いで、人が集まらないのかとは思います。同業他社ではこういう時にどんな解決策を講じているのでしょうか。

回答

大手有名住宅メーカーもなかなか中途採用が難しいご時世です。ある企業での事例をご紹介いたしますので、ご参考にしていただければと思います。

その企業も貴社と同じように、地方都市から車で３０分程離れた場所にあります。ただそこは、○○市として人口３万人いますが、近年人口減少に悩まされ、２０万人いる地方都市側に出先を出しました。市場が縮小しているため、他地域に打って出たわけです。その時に、年齢制限をせずに６０歳以上大歓迎（実際には熟練者）と謳いました。もくろみもありました。熟練者であれば、リフォーム・リニューアルにも長けているでしょうし、お客様のニーズをしっかり掴まえてくれるであろうと。すると二名応募がありました。Ａさんは「もう責任のある仕事をしたくない」、Ｂさんは「あと３～４年は現役でがんばりたい」とのことでしたので、Ａさんには営業同行・図面打ち合わせ・建築確認と、リフォーム・リニューアルの仕事を、Ｂさんにはフルセットと若手への教育をお願いしました。

別の事例も似たような環境です。地方に行けば行くほど、同じような状態にあるのかもしれません。

その企業は、２年ほどハローワークに求人していましたが、一人も応募がなかったため、人材登録会社へお願いしました。勿論、条件設定をして探してもらいました。リサーチ（紹介）する条件として、一般広告のみであればいくら、こちらからアプローチして声をかければいくら、等の料金体系がありました。

背に腹は代えられないと思い、○○万円までは予算を取りましょうとお願いし、ほぼ条件に見合う４０代の方を採用しました。

もう簡単に来てもらえる時代ではなくなりました。ご検討をお祈りいたします。