「スーパーマーケットにおける人事制度構築と運用」セミナーレポート
令和5年8月9日(水)15:30~17:00にスーパーマーケットのお客さまに特化した「スーパーマーケットにおける人事制度構築と運用」セミナーを開催し、多くのスーパーマーケット関係者の方々にご聴講いただきました。本セミナーは、弊社がスーパーマーケット業界で人事制度構築と運用の集大成として開催致しました。以下、セミナーの概要について、ご報告させていただきます。
Ⅰ.スーパーマーケット業界における人事面での課題
本稿では、すべての企業が抱える少子高齢化について、自社においても切実な問題となることを再認識致しました。具体的には、あるスーパーマーケット企業の10年後における人員構成をシミュレーションして、受講者の方々に自社においても同様の問題が発生する可能性が高いことを再認識していただきました。
特に、スーパーマーケットにおいては、多くの若手社員やパートタイマー及び技能実習生による安価な労働力を確保することで、なんとか収益を確保してきました。今後については、競争戦略上、極端に売価に変換できないという側面もあることから、どのようにして人件費を再配分し、環境変化に対応するため人事管理を推進すべきかについて、問題提起致しました。
Ⅱ.スーパーマーケットにおける人事制度のあるべき姿とは
本稿では、主に経営環境の変化に柔軟に対応するための経営戦略との連動性を確保した人事制度の構築について解説致しました。一部の企業では、令和の時代となっても人事部門主導の年功序列的な職能資格制度の運用が見受けられます。
そのため、競争環境が厳しさを増す業界で生き残りを図るためには、経営理念や経営目標の高い連動性を持った人事制度が不可欠であることを解説致しました。
Ⅲ.人事制度構築のステップ
本稿では、スーパーマーケットにおける人事制度を構築する際に、ステップごとの課題と人事制度を構成するサブシステム(現状分析、資格等級制度、報酬制度、評価制度、能力開発制度)策定に関するポイントについて解説致しました。
例えば、新人事制度を構築する前に現状分析を実施する際、アンケートやヒアリングといった定性情報だけでなく、労働分配率等の生産性指標について他社比較するなど、定量情報を分析し、経営トップに具申する必要性を解説致しました。
Ⅳ.人事制度の効果的な運用
新たな人事制度を導入する際、制度構築に多大な労力が必要ですが、より重要なのは、新人事制度を運用・定着化により大きな労力を傾注する必要があります。改めて申し上げるまでもありませんが、新人事制度に関する説明書を配布するだけでは、確実に運用・定着化は望めません。
本稿では、従業員が人事評価制度を有効活用することによって、日常のマネジメント業務を効果的に実施することが可能であることを解説致しました。特に、目標管理を導入することで、より効果的にPDCAを回せることが可能となります。また、人事評価制度をマネジメント・ツールとして活用方法を習得する評価者(被評価者)研修の重要性について説明致しました。
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