業務効率化研修
生産性向上と効率化の違い
生産性とは「投入資源の量に対する、価値算出量の割合」を指す概念です。
生産性 = 価値算出量 / 投入資源量
生産性を上げるためには様々なアプローチがあります。
- 同じ投入資源に対する、価値算出を大きくする
- 同じ価値算出に対する、投入資源を小さくする
- 投入資源を小さくして、価値算出を大きくする
- 投入資源を大きくして、価値算出をもっと大きくする
一方で、効率とは「一定の成果を生み出すために必要となる資源(資本や労力)の比率」を表す概念です。生産性との違いは、「求める成果(価値算出)がまずあって、それに対してどれだけの資源が必要か」を意味していることです。
すなわち「効率化」とは、成果に対する投入資源を減らすアプローチであり、上述の「2.同じ価値算出に対する、投入資源を小さくする」に相当します。すなわち、効率化は生産性を向上させるための手段の一つであると言うことができます。
業務効率化の4つのアプローチ
業務の効率化を考える指針のひとつとして、ECRS原則があります。
効率化を考える上では、いきなりITシステムやスマートデバイスを導入して簡素化(Simplify)を図るのではなく、なくせないか(Eliminate)、一緒にできないか(Combine)、順序を変更できないか(Rearrange)の順に、本質的な改善を考えることが有効です。
業務の3分類
オフィスの仕事は多岐にわたります。効率化を考える上では、業務のパターン別に非効率を招いている原因を分析し、それぞれの特徴を踏まえながらECRS原則の適用を考えることが必要です。
- 作業系 ・・・ 資料作成、データ入力など、手を使う仕事
- 思考系 ・・・ 企画設計、計画立案など、頭を使う仕事
- 会議系 ・・・ 会議やミーティングなど、コミュニケーションを主体とした仕事
研修の概要
研修の目的
限られた資源や時間を有効に活用して生産性の高い仕事を実現するための、業務効率化(非効率な業務の分析と改善)の進め方を身につける
研修の目標
- 業務の棚卸しを行い、効率化の対象とするべき業務の選定ができるようになる
- 業務の全体像を把握して、非効率を招いている問題の特定ができるようになる
- 効率化を具体的に進めるための解決策の立案ができるようになる
対象
監督者・管理者クラス
日数
1日間(7時間を想定)
定員
最大20名
研修カリキュラム
時間 | 内容 |
9:30
12:00 |
1.業務効率化の必要性 1)なぜ、業務の効率が悪いのか 2.業務効率化の進め方 1)問題解決の流れと業務効率化への応用 3.効率化する業務の選定 1)業務リストに基づく現状把握 |
13:0017:30 |
4.原因分析と課題設定 1)業務のタイプ分類(作業系/思考系/会議系) 5.解決策の立案 1)代替案の作成 |