言いたいことがきちんと伝えられる自己表現力向上研修プログラム(1日)

言いたいことがきちんと伝えられる自己表現力向上研修(1日)

~相手も自分も大切にした双方向のコミュニケーション術(アサーション)を学ぶ~

教育プログラムの狙い

「企業理念や行動規範が浸透しない」「上司と部下の間でのジェネレーション・ギャップがある」「職場での知識、技術の伝承が上手くいかない」「職場訓練(OJT)が機能せず、若手社員が育たない」等、これらは組織の大小を問わず、人々の働く職場から聞こえてくるフレーズであり、今、多くの企業が抱える組織運営、人材育成上の悩みと言えます。そしてそこには、お互いに「言いたいことをきちんと伝えたいのに伝わらない」というコミュニケーションの問題があります。
皆さんの職場は、このような“ないない症候群”に陥っていませんか?
「企業理念や行動規範など、言葉にしなくとも自然に身に付くものだ」「技術は教わるものでなく、盗むものだ」「部下は先輩の背中を見て育つものだ」等、一昔前までは、特に意識せずとも自然と伝えられたことが、なぜか伝わらない。
今日職場においては、携帯電話、メール、インターネットといったコミュニケーション・ツールが溢れているにも関わらず、言いたいことがきちんと伝わらない。こうした「伝わらない」現象が職場のあちこちで起こっています。この原因は、ずばり双方向のコミュニケーションによる「相互理解」の欠落と言えます。お互い向き合っているのに、なぜか一方通行のコミュニケーション、職場の情報共有を促進するためのツールが、かえって人と人との相互理解を妨げている感があります。例えば、職場において日々の業務報告や議事録等も、すべてメールであっという間に情報共有ができます。しかし、メールが職場のコミュニケーションを阻んでいるような以下のようなやりとりも見受けられます。

上司A:「B君、昨日の○○社との商談はどうだった。予定通り進んだのか。」
部下B:「A課長、その件なら昨晩、メールで報告書をお送りしてますけど・・・」
上司A:「ああ、そうだったのか・・・」

メールを見ていなかったA課長は、慌ててメールボックスを確認したが、何となく釈然としない。
互いに向き合っているにも関わらず、情報の移動だけが目的化され、双方の考え方や気持ちが「伝わらない」一方通行の職場のコミュニケーションが大きな問題となっているのです。

<研修のポイントと進め方>

1.自己のコミュニケーションの取り方を振り返り、効果的なコミュニケーションのあり方を理解、体得します。
2.自己の理解を深め、自己の性格特徴と行動パターンに気づき、職場において円滑なコミュニケーションを実践方法を理解、体得します。
3.アサーション・スキルを理解、習得することにより、職場において他者を理解し、言いたいことがきちんと伝えられる自己表現力を向上させます。
※アサーションとは、自分も相手も大切にし、自分の考え、思いを正直に率直に表現すると同時に、相手の立場を尊重する在り方です。アサーティブ(アサーションが実践されている状態)な伝え方を身につけることにより、職場において相手の立場を考え、その思いを的確に理解できると共に、自らの考え・思いを相手に伝わるように整理し、表現できるようになります。
4.テキストで基本的な理論、スキルを理解すると共に、職場をイメージした実践的なワーク、診断、ロールプレイを通じた「体験型」学習スタイルを活用し,気づきや行動変化を促すことにより、社会人・企業人としての対人能力(「伝達力」「他者理解力」「対人影響力」「受容力」「説得力」)の向上を図ります。

こんな悩みを解決!

対象者:管理監督職、中堅社員、若手社員全般

  • 上司(管理監督職)が自らの思いや考えが部下に適切に伝えられない。
  • 部下(中堅・若手社員)が自らの思いや考えを上司や周囲に伝えられない。
  • 職場において意思疎通や感情交流が不足し、上司と部下の間で相互理解ができていない。

教育プログラムの特長

  1. ミュニケーションについて体系的に学ぶことが出来ます。
  2. アサーティブに自己表現することの重要性を理解し、その実践方法を体得することが出来ます。
  3. グループワークや診断、ロールプレイングな「体験型」スタイルで実践的に学びます。

導入実績・事例

電力業/通信業/建設業/製造業/食品スーパー/地方自治体/商工会議所 他


―各社実施例―

<電力関連会社>

管理監督職、リーダークラスを対象に実施しています。職場におけるコミュニケーションのあり方を再確認すると共に、部下・メンバーに対する指示の出し方(分かりやすく、簡潔に、印象深く、自他尊重)、部下・メンバーとの合意形成の取り方(上位方針の咀嚼、発展的な対話)等を理解、体得します。

<通信業>

カフェテリアタイプの教育プランで活用され、リーダー及び中堅社員クラスを対象に実施しています。上司をはじめ仕事の関係者に対するの積極的な働きかけについて、PREP話法やDESC話法などを活用し、複数のロールプレイを行い、より実践的に理解、体得します。

<建設業>

入社3年目の若手社員を対象に実施しています。組織の一員としてチームで仕事をすること、後輩社員への助言・支援・指導することの重要性を理解するために、コミュニケーションの基本(観る→話す→聴く→訊く→伝える)、バーバルとノンバーバル、アサーティブな自己表現などを演習、診断、ロールウレイを通じて学習します。

基本カリキュラム

1日目 オリエンテーション1.ストレスフルな職場環境

(1)「伝わらない」職場のコミュニケーション
(2)ストレスフルな職場

2.自己理解と他者理解

(1)自らの強み・弱みを知る
(2)肯定的な自己概念
(3)ポジティブシンキングとは
(4)ジョハリの窓

3.双方向コミュニケーション

(1)日頃のコミュニケーション
(2)コミュニケーションを体系的に捉える
(3)双方向コミュニケーション
(4)積極的傾聴

4.言いたいことがきちんと伝えられる自己表現力

(1)適切な自己表現の方法
(2)適切なものの見方・捉え方
(3)自他尊重の自己表現
(4)言いたいことをきちんと伝えるには
(5)自己の感情のコントロール
(6)合意形成による信頼関係の構築
(7)人間力を高めるためには

まとめ

※対象者によってカリキュラム内容をカスタマイズします。

関連項目