なんでも相談【459号】
2017年5月17日
質問
営業部門の責任者をしております。最近、担当役員から、来期の見通しは、ある程度立っているが、それ以降の見込みは少ないので、旧客のフォローの他、新規を開拓するよう指示が出ました。部下2名とこれから活動を始めようと思っておりますが、正直なところ新規開拓の経験はほとんどございません。そもそも何から手をつけたらよいかもわからない状態です。うまく新規開拓する方法があれば教えて下さい。
回答
最近、新規開拓を行おうとする企業がゼネコン・サブコン問わず非常に増えております。「来期くらいまではすでにある程度受注の見通しが立っている。しかし、それ以降の見通しが怪しくなってきた、今までのようには行かない。」こういった話を耳にするようになりました。相談者の方も同様のことと思われます。
新規開拓を成功させるためには、事前準備がとても重要になります。この「なんでも相談」では、事前準備に関して順を追ってご説明いたします。
1.新規開拓すべき市場を明確にする | 市場(顧客・商品・地域)セグメントによる狙うべき市場を整理し分析する。 |
2.新規開拓すべきターゲット顧客を明確にする | 縦軸に「顧客との関係・実績」と横軸に「今後の発注可能性」を設定して四つの枠を作って攻めるべきターゲットを検討する |
3.ターゲット顧客のニーズにマッチした商品を設定する | 【攻めの営業スタイル】ニーズ喚起の商品提案型かニーズ掘起しの問題解決型か? |
①商品提案型営業:あらかじめ顧客ニーズに沿ったものと想定される商品を設定し、顧客との商談をとおしてニーズ喚起する営業活動 | |
②問題解決型営業:顧客の困りごとの相談や顧客の役に立つ方法を考え、問題解決を図ることにより受注につなげていく営業活動 | |
4.自社に適した新規開拓のアプローチ方法を検討する | 例)飛び込み訪問、DMアプローチ(郵送、FAX、メール等)、電話、紹介 |
以上、4点が新規開拓の実践活動を成功させるためのカギとなります。営業責任者の方は、実践活動の前にまずは作戦を立てることの重要性を認識していただくと共にこの4点をしっかり検討して下さい。
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