群馬県県土整備部様
研修の企画から講師派遣、研修運営、研修評価まで、一連の組織対応が評価されました!
建設業界は公共工事の大幅な増額があるものの、長年における建設投資の縮小や景気低迷の影響を受け厳しい状況におかれています。このような経営環境では、一つひとつの現場で確実に利益を確保することが求められます。群馬県県土整備部では、適切な原価管理と工程管理により各現場での利益率向上を目指し、現場代理人向けの研修を「平成25年度 現場改善マネジメント研修」として企画・開催いたしました。
研修実施要領
仕様書では、研修は総論的な
①現場代理人の要件に関する講演
②リーダーシップとコミュニケーションに関する研修
③プロジェクトマネジメントに関する研修
を行うとされており、それぞれ下記のようなタイトル付けがされていました。
①「現場代理人に求められる折衝力や交渉力、提案力」
~経営環境激化に対応した現場管理の仕組みと現場代理人の育成~
②「あなたの対応力が現場を変える」
~伝えることの難しさや現状のコミュニケーション能力について理解(気づき)を促す~
③「利益を生む工程管理への取組」
~工程利益追求へのプロジェクトマネジメント~
私どもニッコンは上記のテーマに対して次のようなカリキュラムを企画・提案しました。
①「現場代理人に求められる折衝力や交渉力、提案力」
~経営環境激化に対応した現場管理の仕組みと現場代理人の育成~ 2時間
1.現場代理人に求められる能力とは
- 若手技術者にとって必要な基礎技術力
- 顧客からの評価を得る現場代理人に共通する対人能力の高さ
- 今後、求められる【人を育てる能力】~OJT場面の活性化~
2.今、現場ではどんなことに困っているか?
(全国の現場代理人を対象としたニッコンアンケートの統計結果)
3.技術力を効果的に高めるために組織で取り組むこと
- 求められる状態とは【自ら成長しよう】と本人が考えるよう組織が整えていくこと ~教育計画の策定方法の紹介~
②「あなたの対応力が現場を変える」
~伝えることの難しさや現状のコミュニケーション能力について理解(気づき)を促す~ 4時間
1.建設技術者の工事円滑化能力を磨く
- なぜ工事が円滑に進まないか
- 円滑に進めば利益確保できる対人能力
2.現場代理人のコミュニケーション能力とは
- コミュニケーションの基本的考え方
- コミュニケーションの阻害要因
- 相手の気持ちに配慮したコミュニケーションの取り方
- ソーシャルスタイルによる相手に合わせたコミュニケーションの取り方
3.現場代理人のコミュニケーション演習
- 例:発注者への説明場面、協力業者への指示場面 等々
③「利益を生む工程管理への取組」
~工程利益追求へのプロジェクトマネジメント~ 4時間
1.いま、現場では工程管理の重要性が見直されている
2.工程管理に必要な基礎スキル
工程と原価の関係
ネットワーク、バーチャートなどの紹介
歩掛り演習
3.精度をあげていくために必要な視点
50%の確率で工程のサバを見える化
4.チームで考え課題を解決する知恵を生み出す
~工事事例に基づいた工程作成演習~
研修の運営
本研修は、研修会への講師派遣にとどまらず、研修の準備・設営から研修当日の運営、研修後の評価まで、トータルな研修運営支援の業務となりました。
- 事前準備(パソコン、関係附属品の手配、会場での設置、資料の配付など)
- 出席者の受付
- 研修中(司会進行、会場の照明調整など)
- 研修終了後(アンケートの回収・集計、報告書の作成など)
私どもニッコンは、研修講師の他に研修全体を統括管理する専任者を配置し研修の運営にあたりました。
研修実績
【第1回】プロジェクトマネジメントに関する研修
太田会場 参加人数:32名前橋会場 参加人数:36名
【第2回】現場代理人の要件に関する講演 ※大雪の影響により開催中止
【第3回】リーダーシップとコミュニケーションに関する研修
前橋会場 参加人数:38名
のべ3会場にて100名を超す方々に研修を受講いただきました。研修後のアンケート結果から見ますと、大変満足いただけた結果となりました。
研修終了後、発注者へ研修報告会を行いましたが、研修の企画内容(プログラム)、研修講師、研修運営、研修評価まで、一連の組織対応に高い評価をいただきました。
公開日:2014年6月9日(名称等は、公開当時のものです)
事業情報
団体名 | 群馬県県土整備部 |
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所在地 | 〒371-8570 前橋市大手町1-1-1 |
公式サイト | http://www.kendoseibi.pref.gunma.jp/index.html |
関連項目
コンサルタントの声
建設産業研究所 経営コンサルタント 小泉 力
専門分野 建設業の海外進出戦略策定・展開実務指導、建設業の経営戦略策定・推進支援、建設業の幹部教育プログラム作成支援、土木系技術者研修・育成支援
今回、群馬県県土整備部様より仕様書をお預かりし、弊社独自の企画提案をさせていただきました。これまで多くの民間企業や業界団体で研修実績を積み上げてまいりましたが、今回の群馬県様への提案で特にポイントを置いたのは「建設業者様の先にある顧客」を意識したことです。折衝力、提案力、プロジェクトマネジメント(工程管理)のセミナーにおいて特に対顧客の目線でプログラムいたしました。この点が県土整備部様に評価され、弊社が受託できたものと考えています。参加者の募集にあたっても大変好調な集客状況だったとお聞きしており、ご担当の方も驚いておられました。残念ながら降雪の影響で中止になった講座もありましたが建設業者の方々にも好評いただいたプログラムだったと思います。研修後のアンケートでは様々なご要望が寄せられましたが、県土整備部のご担当の方には、報告書に記載した内容を汲み取って次回の仕様に活かしていただけたら幸いと考えます。
私ども建設産業研究所といたしましては、今後もお客様のご要望にフィットしたコンサルティング提案や研修プログラムのご提供をさせていただけるよう取り組んでまいります。